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痤瘡(顎ニキビ)
症例
皮膚科・耳科
痤瘡とは?
猫の下顎に生じる毛包角化異常のことを言います。『顎ニキビ』『アクネ』とも呼ばれています。
脂腺の分布、ストレス、グルーミング不足などが関与していると考えられています。
症状は?
下顎に鱗屑や面疱、症状が進行していくと丘疹や膿疱、毛包炎や癤腫症を呈することがあります。
初期の病変ですと、掻痒は目立たないことが多いですが、悪化していくと掻痒が目立ってきます。
雌雄差はなく、好発種や好発年齢もないとされています。
診断は?
発症部や外見から診断することが多いです。感染症の除外のために、テープストリップ検査、抜毛検査、ウッド灯検査を行うことがあります。
二次感染がある場合は細菌培養検査を行います。
重症例や結節が見られる場合は腫瘍性を考慮し病理組織学検査を行うこともあります。
治療は?
軽症状の場合は、局所的にシャンプーやクレンジング剤の使用、希釈したヒビテン液やワイプなどでの清拭を行います。
症状が進んでいる場合や細菌感染が認められる場合は、外用抗菌薬や抗菌剤の内服を行います。炎症が重度の場合、ステロイドの内服を使用することがあります。
痤瘡、顎ニキビはよく耳にされる疾患かと思いますが、管理や治療にお困りの場合、ご相談ください。
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