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猫疥癬
症例
皮膚科・耳科
猫疥癬とは?
猫疥癬はネコショウセンコウヒゼンダニ:Notoedres catiの感染によって生じる疾患です。
イヌセンコウヒゼンダニよりもやや小さいです。
症状は?
重度な鱗屑が特徴的であり、部位は耳介、顔面、踵、体幹にみられる。また激しい痒みを生じます。そのため、引っ掻くことで生じた擦過傷による二次感染を引き起こすことがあります。
全身に症状が広がると、抹消リンパ節の腫れもみられることがあります。
診断は?
皮膚掻爬検査を行い、疥癬の虫体や卵を確認します。角化層したに清掃区しているため、フケを集めるような掻爬検査を行います。またセロハンテープを用いても検出することができます。
治療は?
猫疥癬は駆虫薬を用いて治療されます。
・ イベルメクチン
毎週投与もしくは隔週投与で、内服投与か皮下注射を行います。
・ セラメクチン
隔週もしくは1ヶ月ごとにに液剤を皮膚に滴下していきます。
・ エサフォキソラネル、エプリノメクチンおよびプラジクアンテル
液剤で皮膚に滴下します。1回の投与で100%駆虫されたと報告があります。
同居猫や同居犬にも感染するため、同居猫や同居犬がいる場合は一緒に治療する必要があります。人にも感染しますので、皮膚に痒みが生じた場合は皮膚科への受診をお願いいたします。
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