本日はわんちゃんの供血、輸血についてお話しさせていただきます🐶💉
犬でも人間と同じように病気や怪我をして出血が多くなったり貧血が悪化した場合には輸血が必要となることがあります。
しかし、血液は基本的に長期保存ができないもので、そこで必要になったその時々で血液を提供してくれる供血犬の存在が必要となってきます。
【わんちゃんの血液型、検査】
わんちゃんの血液型はDEA1.1、DEA1.2、DEA3〜8など、なんと13種類以上あると言われています。 輸血の際に適合性を見るために重要なのは"DEA1.1"の判定です!
DEA1.1は輸血の時に拒否反応を起こす性質が強いため、不適合な輸血により重い副反応を起こす可能性があるからです。 この判定は「犬血液型判定キット」を使います。
また、供血犬と受血犬の血を混ぜて肉眼的に適合性を判定する「クロスマッチテスト」と併せてより詳しい試験も行います☝️
供血犬となるには、いくつかの条件があります。
当院の場合は、以下の条件を設けております。(※病院によって異なる場合があります)
大型犬(20kg以上)
年齢1歳〜8歳
狂犬病、混合ワクチン、ノミダニ、フィラリアの予防が済んでいる
妊娠中でない
そして、輸血が開始されるまでの流れはこのような感じです。
供血犬から検査用に少量の採血する
↓
血液検査:輸血可能な健康な血液か
クロスマッチ検査:輸血する子(血液をもらう子)の血液と適合するかどうか
↓
供血犬の体重にあった問題の無い量の血液をもらう
↓
必要に応じて皮下点滴をする
当院では、より多くの命を救える体制づくりの一環として
供血犬となっていただける供血犬ボランティアさんを募集しています。
家族の一員である大切なわんちゃんを供血に協力させることはなかなか勇気のいることですし、不安もいっぱいだと思います。
供血できる、できないに関わらず、ご相談やご質問のみでも構いません☺️
当院での供血犬の条件を満たしており、 もし協力できますという方がいらっしゃいましたら動物看護師、獣医師にいつでもお声掛けいただけますと幸いです😊
アリアスペットクリニック
動物看護師
原田
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