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ヒトとイヌの皮膚の違い

こんにちは、アリアスペットクリニック獣医師の浅野です。

急に肌寒い日が訪れましたが、体調を崩されてはいないでしょうか。このような日が続いていくかと思いますので、お体にはお気をつけくださいね。

今回は人と犬の皮膚の違いについて、お話していこうと思います。



皮膚構造の違い

皮膚の構造は、外側から表皮、真皮、皮下組織の3層で構造されています。また表皮は、外側からさらに角質層、顆粒層、有棘層、基底層の4層に分類されます。



身体全体を覆っている皮膚は、皮下組織を含め、その重量は人では体重の約16%、犬では成犬で約12%を占めています。

人は表皮が約15層で、犬は約3層であり、犬の方が表皮は薄くなっています。このことは、犬は被毛が発達しているため表皮が薄いのではと言われております。そのため、犬の表皮は刺激や乾燥に弱い可能性があります。



ターンオーバーの違い

表皮は一定の期間で新しく生まれ変わっていきます。表皮は先ほど述べた、角質層、顆粒層、有棘層、基底層の4層のうち一番内側の層である基底層から成長し、最終的に角質層となり、古くなった角質は自然に剥がれ落ちていきます。これをターンオーバーと言います。





ターンオーバーの期間は、人は約28日間、犬は約22日間とされています。ターンオーバーは、脂が多く出る脂漏体質の犬や、アレルギー性皮膚炎のような皮膚に炎症がある場合、早くなります。そのため、健康な犬よりもフケが目立つことがあります。



汗腺の違い

汗を分泌する器官も人と犬とで大きく違いがあります。

汗を分泌する器官は『アポクリン腺』と『エクリン腺』の2種類があります。

『アポクリン腺』は、基本成分が水分である汗を分泌し、体温調節に関与しています。

『エクリン腺』は、脂質やタンパク質などの様々な成分が含まれる汗を分泌し、フェロモンの作用があると言われています。この汗は皮表に出ると常在細菌によって蛋白や脂質などが分解され,臭気を帯びるようになります。



人は、『エクリン腺』が全身のほとんどの皮膚表面に存在し、『アポクリン腺』は脇や耳など限られたところに存在します。

犬は、『エクリン腺』は主に肉球に存在します。人とは違い体温調節により分泌されるのではなく、興奮や緊張により分泌が増加します。『アポクリン腺』は毛があるところに存在し、特に背中に多く存在します。



PHの違い

皮膚のPH、酸アルカリの状態にも違いがあります。

皮膚のPHとは正確に言うと、皮脂膜のPHのことを指します。皮脂膜とは汗や皮脂などが混じり合い、水分が出ていくのを防いだり、細菌の増殖を抑えたり、外部からの刺激を守っている表皮上の膜のことを言います。

人の皮膚のPHはPH4.5-6.0と弱酸性であり、犬の皮膚のPHは7.5±0.71(ビーグル)と弱アルカリ性になっています。ただし犬は犬種によってPHは少し異なっています。

皮膚のPHの違いなどから、人用のシャンプー剤は犬には適さない可能性がありますので、ご注意ください。



いかがでしたか?

このように、人と犬では皮膚の構造、状態には様々な違いがあります。そのため、犬に合ったスキンケアを心がけていくことで、皮膚の状態をより良くしていくことが可能になります。


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ぜひお気軽に、スキンケアに関してもご相談くださいね。



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アリアスペットクリニック

獣医師

浅野


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